- 育成(教育プログラム)
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現場のOJTを中心に半年間を目処にマンツーマンでの個別指導で教育する体制をとっています。
また、7人中5名が6級海技士の社船実習指導教員の研修を受講済みで、どのように声かけをすればよいか、
どのように教えればよいかについても研修を受けています。
船主が毎月定期的に訪船活動を行い、安全会議や研修会を行って安全運航や職場環境について指導改善を行います。
その際に、個人面談を行い現場の意見を聞き、より良い職場環境づくりに努めています。 - 産業保健師の活用(6月に佐野海運健康推進室を設置)
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健康診断時のデータをもとにグレーゾーン、イエローゾーン、レッドゾーンの数値の人がいないか、
産業保健師の方に判定していただき、個別にカウンセリングを行ってもらいます。
問題データを改善するために食生活の改善提案や生活習慣の見直し提案を行ってもらい、
できることから取り組めるように話してもらっています。
幸いにして始めてから2ヶ月でどの方も問題データが改善しました。
船員の皆さん全員を対象に、健康指導を行ってもらっています。
健康教育動画を作成してもらい、船員の皆さんに見てもらって、
自分の健康について考えたり改善したりしてもらうきっかけになればという思いで行っています。
これまでに、「熱中症の対応」「騒音性難聴」について学びました。
心の悩み相談をオンラインでの個人面談という形で受け付けてもらっています。
何でも気軽に産業保健師の方に相談できる体制を整えてもらっています。 - 健康を考えた食材等の提供
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- コメ
- 主食であるコメは船主が減農薬で栽培した自家製のものを船内でも提供してきました。
しかし、より「安全で美味しいコメ」を提供したいと考え、3年前から完全に無農薬な特別栽培米を栽培することに取り組みました。
無農薬栽培に切り替えてから鳥のエサになるカエルやバッタの数が増え、白鷺をはじめいろいろな鳥がやって来るようになりました。
こうしたコメを食べることが乗組員の皆さんの健康維持につながってくれればと考えています。 - 野菜の惣菜
- 以前から船内での食事についてインスタント食品が多いということをどうにか改善したいと考えていました。
産業保健師の方と現場の声を聞き、熱を通した野菜料理がほとんど摂れていないことがわかりました。
そこで、月に何回かでも加熱した野菜を使ってお惣菜を作り、船に届けることにしました。
まだ試行錯誤の段階ですが、乗組員の皆さんの健康につながればという思いで始めました。
- 働きやすい船内環境の取り組み(現場の声を反映したもの)
- 船員の皆さんの安全を第一に、効率よく作業が行えるよう、改善に努めています。
※下記の船内画像はこちらから
- オーバーフロータンクを設け、バンカー時の油流出を防ぐ
- 工具作業台
- 縦型ポンプ
- 主機LO2次ストレーナ
- 予備海水ポンプの設置
- 船尾フェアリーダー2段
- 通路のエアコン
- 主機の下に足場
- 退職金制度の充実
- 「中小企業退職金共済制度」と「特定退職金共済制度」を併用して掛金を全額会社で負担し退職金が充実するようにしています。
退職金の税金は優遇されていて、1年間に40万円までは税金がかからないので、1年間に40万円を少し越える金額を積み立てて、
受け取りの際は少し税金を払う程度の退職金を出すように計画しています。
「中小企業退職金共済制度」も「特定退職金共済制度」も1ヶ月の限度額は3万円なので、併用して1ヶ月に4万円以上の積み立てを行っています。
(10年勤続で400万円を越えるように) - 万が一のための保険加入
- 昔に比べたら安全になったとは言え、陸上の仕事に比べたら海での仕事は危険なことが多くあります。
船員の皆さんや家族の方のことを考えると万が一のための事も考えておかなくてはなりません。
そこで、以下のような保険に加入しています。- 万一のための生命保険
- 労災時の上乗せ保険でけがの治療費や生活費を補償する保険
- 万一ガンになったときのための治療費や入院費を補償する保険